●やはり16bit版は、ほとんどバージョンアップできず
今回32bit版についた機能の多くは、16bitの制限上、ほとんど実現できませんでした。前にも書いたとおり16bit版の開発は続けますが、どうやら、32bit版との性能差は随分開いてしまいそうです。
●オーディオを大幅強化!(32bit版のみ)
次期32bit版MSSは、オーディオを大幅に強化し、バージョン番号も2.10となります。具体的なバージョンアップ点としては、対応サウンドカード数を入力、出力共に倍の8枚に対応、各トラックに、DSPによる最大4系統のインサーションエフェクト、8ステレオバス、各バスには最大4系統のステレオエフェクトを装備、すべてのエフェクトは完全リアルタイム処理・・・と、自分でもびっくりの大幅バージョンアップ。これで、MSSをつかったマスタリングまで可能になり、よりデモテープ作りに威力を発揮できるようになりました。
●インサーションエフェクト(32bit版のみ)
さてそのインサーションエフェクトですが、とりあえず今の段階(2.10β)では15種類です。内容は、まずダイナミクス系がアンプ(音量調節)、ゲート、リミッター、コンプレッサー、ダイナミクスチェンジ、デジタルディストーション、トレモロ(オートパン)の7種類。空間系が、アーリーエコー、ディレイの2種類。モジュレーション系が、コーラス、フランジャー、リングモジュレーションの3種類。フィルター系がフィルター(LPF+HPF)、ワウの2種類、そしてローファイとなっています。まあ、名前だけ並べてみても良く分からないかもしれませんが、とにかくいっぱいついてるぞ、と(笑)。
リアルタイムエフェクトなので、どの程度のクオリティーなのかと心配されるかもしれませんが、アルゴリズムはそれぞれ主要なパラメーターはすべて持っていますし、このようなHDR環境でしか実現は難しい、モジュレーションの位相の角度指定さえも可能です。しかも、アルゴリズムは今後いくらでも増やせるような仕組みになっていますので、今後より高速なCPUが登場すれば、どんどん高いクオリティーのエフェクトを実現できるようになります。正式版では、もうすこし増えるかな?将来的には、3D系のエフェクトや、ディエッサー、ハーモニックコーラスなどの複合系を考えています。
●ステレオ8バス(32bit版のみ)
これは、いろんな使い道があります。ステレオアウトの中継点として使用して、マスタリングに使ったり、ステレオエフェクトと組み合わせて、センドリターンとして使ったり。もちろんそれぞれのバスは、トラックと同様にイコライザ、バランス、ボリュームを指定できます。これにより、これまでサウンドカードを複数用意した上に外部ミキサーを用意するような必要があった処理も、MSS単体で行えるようになりました。また、オーディオコントロールによるバスセンドレベルの操作も可能です。
で、ベータ版を使う人から、そのステレオ8バスはどこにあるのか分からないとかいう質問が飛んできそうなのであらかじめお答えしておきますと、オーディオトラックウインドウを、最初の位置から上へスクロールさせると出てきます。現段階ではまだオーディオミキサーからのバスミキシングはできませんので、バスはオーディオトラックから操作して下さい。もちろん、正式版ではオーディオミキサーからコントロールできるようになる予定です。
●ステレオエフェクト(32bit版のみ)
ステレオエフェクトは、インサーションエフェクトをステレオ化した15種類に加え、アーリーエコー、ディレイ、コーラス、フランジャーをそれぞれクロス出力、クロスフィードバック可能にしたものと、ディレイ LCR、サラウンドを加えた全21種類となっています。・・・しかし、これを見て分かるとおり、肝心のアレがありません。そう、リバーブ!!この間も書きましたが、未だリバーブのアルゴリズムが分からずにいます(^^; 自分でいろいろ試してはみたものの、ちっともうまくいかず(っていうか、リアルタイムで処理できるような軽いリバーブは作れなかった)、困り果てています。とりあえず、そのあたりの事が書いてある本でも買ってみようと思いますが、さて、どうなることやら。はたして正式版にリバーブはつくのか!?。もし、リアルタイムで処理できるようなリバーブのアルゴリズムをご存知の方、もしくは、そのようなことが書かれたページを知っている人は、教えていただけると非常にありがたいです。っていうか、お礼します。MSSを無償で登録程度のことですけど(笑)。
●細かな設定項目を追加(32bit版のみ)
まず、ミキサーのフェーダー、ツマミをスムーズにする設定。これは例えば、パンポットが127から0になった場合、これまでだとフェーダー、ツマミの位置は一気に0の位置に切り替わったのですが、この設定をONにすると、表示上は、127から0までスムーズ(とはいってもかなり高速)に移動するようになります。プロ現場に多く見られるオートメーションフェーダーの気分を味わいたい人は(笑)ご利用ください。
そして、同じくミキサーのキーボードの色を、トラックの色にする設定。これまでは、どのトラックも、発音中の音は赤で表示していたのですが、これを、トラックの色にすることが可能になりました。ただこの設定にすると、特に高解像度の場合、赤の場合に比べて随分見にくくなってしまうため、あまりおすすめはしません。まあ、ピアノロールとミキサーのキーボードを同時表示して照らし合わせて見る事の多い人や、カラフルじゃなきゃキーボードじゃない!と言う人にはお勧めします(^^;
●ASFまたもやバージョンアップ
プロジェクトファイル、*.ASFが、上記のエフェクト、バス情報を保存するために、またもやバージョンアップします。ただ、今回のバージョンアップは少し性質が違うので、少し解説させていただきます。これまでのバージョンアップ(SSFを含む)では、基本的に上位互換ではあるものの、最新バージョン(SSL、ASL、MSL、MSS)ではどれでも読み書き出来るようにしていたため、ユーザーはSSF、ASFのファイルのバージョンを意識する必要はほとんどありませんでした。しかし、今回からはこれが、ただの上位互換となります。つまり、MSS 2.10ではすべてのASFを読む事ができるのですが、MSS 2.10で保存したASFは、MSS Version 2.10以外のソフト(ASL、MSL、16bit版MSS)では読めなくなります。まあ、とは書いたものの、32bit版MSSを使っている人にとっては、何の不利益もないですし、そもそもASFが交換されるなんてことも滅多にないと思いますので、やっぱり気にしなくても大丈夫です(なんだよ〜)。
●SMFにデバイス情報の埋め込みが可能に
トラック初期化情報の挿入で、新たに「デバイス名→楽器名」という項目がつきました。これを挿入しておくと、SMFで保存し、読み込んだときに、デバイスも読み込みます。これにより、他のシーケンサーとのやりとりが随分楽になると思います。17ch以上のデータの配布用にもいいですね。
●16bit版でもSMFのインポートが可能に
2.00ではすでについていたSMFの追加読み込み機能ですが、これが16bit版にもつきました。リミックスや市販フレース集の使用、複数の曲をつなげる時など、役に立つと思います。
●次期バージョンMSSのリリース
まあ、今回登録のベータはまだまだできたばかりでバグも残っていると思いますので、しばらくデバッグして、来月上旬から中旬にはいつも通りホームページ、NiftyのFMIDITOL、FWINMM、FGALAVの4箇所にアップしたいと思います。
●引き続きよろしく
もしあなたがお使いの音源の音色表が無い場合こちらで作って、新しいバージョンに添付しますので、音色表と、マニュアル中の、MIDIによる音色の切り替え方が書いてあるページをコピーして以下の住所まで送って下さい(現在は特にMU90、MU100、JV-2080、JP-8000、Prophecy、TRINITY、NS5R、X5DR、N264(364)、EMUのシリーズ、その他、エフェクタ類を募集中(多いなあ・・・))。