CD音質への道 #3


 おひさしぶり!!(笑)。ああ、そんな番組もあったなぁ・・・てな感じでしょうか。今回は、最新版MSSのハードディスクレコーディング&リアルタイムエフェクトを利用して、いかにCD音質を実現(しているかのように)するか(見せかけるか、ごまかすか)を(笑)書きたいと思います。まあ、これらはすでに僕が実践しているテクニックですので、多少は参考になるかと思います。ではさっそく。

まずはレコーディング
 MIDIでオケを作成、オーディオトラックにボーカル、ギター等、すべてのものを録音、とりあえずソースがすべて揃ったら、全体のバランスをとります。そうしたら、すべてMSSでミキシングを行うたに、MIDI部分もすべてオーディオトラックに落としてしまいます。場合によっては、ベース、ドラムくらいは別トラックに録音するといいでしょう。このとき、ステレオのものは、偶数トラックの番号部分をダブルクリックして、ステレオリンクをONにしておきます。これで、準備は整いました。

アンプ+リミッターでオケのダイナミクスをフルに稼ぐ
 まあ、あまりにも定番のテクですが、とりあえず簡単なので(^^; これは、MIDIを録音したもの(オケ)にかけると、かなり効果的です。バスを使い、ステレオエフェクトとしてかけてもいいのですが、ここはCPUパワーを配慮して、トラックに直接インサーションエフェクトとしてかけます。オケの入ったトラックのEFX1の欄をクリックして、エフェクトの種類にはアンプを選択、+3〜+9dbくらいまで、上げてやりましょう。続いて、EFX2の欄をクリックしてリミッターを選びます。スレッショルドは-6db程度(デフォルト)でいいでしょう。これで設定はおわりです。

 どうですか?これでオケのレベルを随分稼ぐ事ができたはずです。インサーションエフェクトとしてリミッターをかけているため、LRの各ソースはモノラルとして扱われ、定位がぼやけてきますが、これがイヤな場合は、バスを利用してステレオエフェクトとしてのリミッターをかけるか、定位がぼやけては困るソースだけを別トラックに分けるなどします。逆に、パッドなどは、これを利用して故意に定位を不安定にするというテクニックも考えられます。

ボーカルはコンプレッサー+ダイナミクスチェンジで前面に
 ボーカルをミキシングしていて、いつも悩むのが、奥にひっこんでしまうこと。CDのように、前面に出てきながら、他のパートとのバランスがとれている、そんな感じのミキシングが、非常に難しいく、毎回ボーカルのレベル調節に悩まされている人も多いのではないかと思います。そこでまず、レベルを均一にするために、コンプレッサーを使います。ボーカルの入ったトラックのEFX1にコンプレッサー。スレッショルドは-18〜-6db、レシオは4:1程度、アウトプットレベルはオーバーレベルしないくらいまで上げます。これで、とりあえず音量が安定し、ミキシングはしやすくなったと思います。

 次は、ボーカルを前面に出したいのですが、ここではダイナミクスチェンジを使います。EFX2にダイナミクスチェンジを指定、カーブを0.95〜0.9程度(あまり小さくすると、音が割れたり、変な歪が生じるので注意)にします。これで、ボーカルはぐっと前面に押し出され、まわりのオケから分離し、息の音なども聞こえてくると思います。このダイナミクスチェンジは、このような、前面に出したいような音に使用すると効果は絶大です。ただ、先ほどのリミッターもそうですが、やりすぎると単にキタナイ音になってしまうので注意して下さい。最後の音作りにはイコライザを使い、全体とのバランスをとっておくといいでしょう。

ディレイ LCRで厚みをつける
 さてさて、それぞれダイナミクスをかせいだのはいいのですが、すでに16bitで録音されたソースのダイナミクスを引き伸ばしたという事は、その分低いレベルで失われたデータがあるということです。あまり気にする必要もないのですが、すべての音が前面に出てくると、比較的低いレベルの、奥の方の音がなくなったような聞こえ方になってしまうことに気付くと思います。そこで、ディレイLCRを使い、ボーカルなどのドライな音に響きを与えると共にオケに奥行きを与えます。

 やり方としては、まずバス1のP欄をクリック、バス1を有効にします。そして、EFX1欄をクリックし、Delay LCRを割り当てます。ここで、各ディレイタイムは、曲のテンポを考慮して設定するといいでしょう(テンポ120なら、L=125ms、R=62ms、C=250msなど)。そうしたら、曲を再生しながらミキサーで各トラックのバス1のレベルを調節し、エフェクト量をかえて調節します。これで、大体の作業は終了しました。

サラウンドでステレオ感を調節
 もう、ほとんど仕上げの段階ですが、ここでサラウンドを使い、ステレオ感を調節します。これは本来再生する側(コンポなど)の仕事だとも言えるのですが、とりあえず、もう少し広がりが欲しいと思う場合は、サラウンドをかけてしまいましょう。マスター1のEFX1にサラウンドを指定、適当な値に設定します。通常は10%程度で十分でしょう。また、マスターに使うのではなく、先ほどのディレイ LCRの後(バス1のEFX3とか)に使用して、エフェクト音の広がり感を出すのもいいでしょう。

デジタルディストーションで-3db以下にきっちり押さえる
 さ、レベルやイコライザを調節、各トラックのバランスもとり、あとはDATに落とすだけ、と、その前に、MSS側で最後のレベル調節をもやってしまいましょう。マスターのレベルメーターを見ながら両チャンネル共-3dbを超えない程度(時々超える程度で可)にレベルを調節します。そうしたら、マスターのEFX4にデジタルディストーション、ゲイン100%、ドライブレベル-3dbに指定します。これで、先ほど時々-3dbを超えていたものが、強制的に-3db以下に押さえられます。これですべての行程は終了、さっそくミックスダウンしましょう。この時、Sound BlasterのデジタルアウトからDATに接続するなどすれば、ピッタリ最高レベルを保ちながら、決してオーバーレベルしない、音も最高という、夢のようなデモテープが完成するはずです。あ〜いい感じ(笑)。

 あとは、CDプレスして売りまくるなど、好きにして下さい。今回はちょっとMSSのオーディオに慣れていないと、わけが分からないかも知れませんが、MSSだとここまでできるぞ、という宣伝も兼ねながら(笑)、書かせていただきました。ご意見、ご感想、反論などありましたら、遠慮なくどうぞ。