悲劇!ヒートシンクファンのない6x86


 え〜、この話題は大変長くなりそうですので、お急ぎでない方、テレホ中の方、人の苦労話が嬉しくてしょうがない方(笑)以外は、保存しておいて後で読むなどされたほうがいいかと思います。

6x86、届く!
 届きました・・注文していた6x86、テストの2時間前に・・・。普段ならテストなど気にせずにさっさとマシンのフタを開けて改造に入るところなのですが、天使Frieve-Aが言うのです。「あなたは自分で分かっていないのですか?、今ここでフタを開けたら最後、テスト勉強しないどころかテストに行くことさえしないでしょう」、と。ううむ、今日の天使Frieve-Aは説得力がある。多分夜通しのチャットで徹夜して、元気が無くなっているからでしょう。僕の中では基本的に元気がある時は悪魔Frieve-Aが、元気がないときは天使Frieve-Aが優勢なのです。というわけで、僕は気が変わる前のテスト1時間前、さっさと家を出たのでした。

いよいよ本番
 さ!テストも終わり、打ち砕かれたFrieve-Aはさっそうと帰宅しました。やっぱり、テストの結果がどうであれ早く改造して、生まれ変わったパソコンとたわむれたい、そう思うのが人間というものでしょう。では早速バラシ・・・といきたい所なのですが、準備周到なFrieve-Aはこの日のためにBIOSアップデートファイルをマザーボードのメーカーASUS-Tekのページから落としておいたのです。そう、新しいCPUと共に新しいBIOS、心身ともに若返ろうと考えたわけです。

BIOSアップデートは魔性の女
 僕のマザーボードの場合、BIOSアップデートを行うにはDOSの、何の常駐ファイルも組み込まれていない状態で専用のプログラムを実行する必要があります。そこで、まずMS-DOS6.2、SETUP DISKからブート、あれ・・セットアップが立ち上がってしまった(中略)・・ふう、これでコンフィグをスキップ、ハダカのDOSが見事に立ち上がりました。で、早速BIOSアップデートプログラムを実行します。「・・ハッ!!、BIOSを書き換えるにはジャンパスイッチの切り替えが必要なんだった!!」・・不覚でした。忘れていました。(中略)どのジャンパスイッチ切り替えればいいんだっけ・・そうだ、マニュアル・・あれ、無い(中略)うおっ、ジャンパスイッチに手が届かねえ!よし、このラジオペンチで・・よし!抜けた!(中略)っがー、差せない!じれったいなぁ。そうだ!懐中電灯だ!(中略)こうして、無事ジャンパスイッチの設定を終え、再びBIOSアップデートプログラムを立ちあげたのです。
 ここまでくればこっちのもの。BIOSアップデートの経験はあるので、軽く焼き直し、念のためにもう一回。これで完了です。本当に、無邪気に喜びました。この時書き込みが成功したかどうかのテストを行わなかったためにその直後にどんな悲劇が起こるかも知らずに・・。さあ、Ctrl+Alt+Deleteを押してのリブートです。これで最新版のBIOSが書かれたはず・・・。
 ・・・・・ブーツ、ガチガチ、ブーツ、ガチガチ、ブーツ、キャー!!!!!なんと、いつもの画面ではなく、明らかに尋常ではない画面が表示されているではありませんか。僕は正気を取り戻し、画面に表示されている英文を読みました。「BIOS ROM Checksum error Insert system disk」・・がーんがーんがーん!!なんと、BIOSは正常に書かれていなかったのです!とりあえず何かドライブに入れなきゃいけないと思い、とっさにMS-DOS6.2のSETUP DISKを入れました。すると、もう二度と聞きたくもない警告音も消え、DOSが起動しました。ふう、ROMライターを買わなければいけないといったような、最悪の事態だけは避けられたわけです。
 もうこんな恐い思いはごめんです。僕は今までのBIOSをもう一度書き直す事にしました。さっそくそのBIOSが入れてあるCドライブを開・・・けないのです!BIOSを通っていないのですから、当然といえば当然です。しかし、あせってはいけません。マザーボードを最初に購入したときのディスクがどこかにあるはずじゃないですか!(中略)こうしてディスク雪崩に見まわれはしたものの、無事目的のディスクを発見、最も古いBIOSをインストールしたのです。(中略)なんと・・BIOSの初期画面はCPUをi486と判別してしまっている・・このバージョンのBIOSはPentiumも知らないのでしょうか(中略)こうしてハードディスクから、今まで使っていたBIOSを無事戻す事ができたのでした。

CPU外しはロシアンルーレット
 さすがにCPUの外し方は何度も雑誌でみてますからね、簡単・・なはずたったんです。しかし、いざやってみると、これがなかなか取れない。とりあえず、雑誌に書いてあった通り、CPUの隣にあるレバーを上げます(後で分かったのですが、これではまだレバーの上げ方が十分ではありませんでした)。しかし・・抜けません。多分、ある程度きつくささっているんだろうと思い、少し力を込めて引っ張ってみました。マザーボードが音を立てて曲がっています・・・違う!こうじゃない。そう確信した僕はどうすれば外れるのか真剣に考えました。とりあえず、ファンの上についているネジを外してみます。が、これはヒートシンクとファンを止めておくためだけのもののようです。さて、これでいよいよ残りはCPUしかなくなりました。もういじる所はないように見えます。今一度CPUを引っ張ってみましたが、やっぱり抜けません。僕はもう一度レバーに目をやり、動かしてみました。しかし、僕にはこのレバーはもう上がりきっているようにしか見えなかった。もうすこし力をこめてレバーを動かしてみます。あれ、もう少し動きそうです。しかし、かなりの抵抗。レバーがプラスチックですから、あまり力を入れると簡単に折れてしまうようにも思えます。しかし、もういよいよこれ意外にCPUを外す方法は考えられません。僕は、いちかばちか、ゆっくりとレバーにかける力を大きくしていったのです。コト。外れました。こうして古いCPU、Pentium 100は2年ぶりにマザーボードを離れたのです。

動作テストはポルターガイスト
 さて、やっとここで6x86を取り付ける事が出来るわけですが・・・あれ、このCPUクーラー、6x86には合わない・・・。なんと!Pentiumと6x86は微妙に形が違い、同じものは使う事ができなかったのです!これにはやられました。どうあがいても合わないものは合わないのです。仕方なく、クーラー無しで(!)取り付け、電源投入テストを行ってしまったのです。
 ピ、・・いつもよりもずいぶん短い起動音。こんなところも速くなっているんでしょうか。・・あれ、そういえば・・。そう、CPUの内部周波数を2倍にするのを忘れていました。はやる気持ちを押さえながら、再度マニュアルを見て内部クロック2倍にするためのジャンパの設定を調べると?・・・なんと、ジャンパスイッチを新たに一本差さなければならないではないですか!しかし、あいにく僕にはそんな細かい部品のストックはありません!ああ!どうしよう・・・。僕は部屋の端から端まで、ひょっとすると落ちてるかも知れないと思い、探しましたよジャンパスイッチ。見つからない・・あっ、そういえば・・ひょっとするとDOS/V PowerReportにフリーウェアが載ったときに貰ったDOS/V 組立キットに入っているかもしれない!そして、それは見事に入っていました。きっと僕はDOS/V組立キットを手に入れるためにフリーウェアを作っていたに違いありません。さあ、ジャンパ設定も終了して、これで万事OK!、起動!
 さっきよりもさらに短い起動音です。明らかに全体のペースが上がっています。Windows起動時の画面切り替えなど、あまり気になるとも思っていなかった所まで、速くなっていました。今まででは考えられなかったような速度でWindows 95は立ち上がり、ディスクアクセスも止まりました。
 さて、ここでやりたいのはやっぱりベンチマーク。僕は特別ベンチマークプログラムは持っていないので、CakeFightを立ちあげてみます。CPU使用率を見ると・・おお!今まで大体75%だったのに対し、50%を切っています。これはびっくり。いくらCPUだけ速くなっても普通のソフトを動かすくらいでは(フォトレタッチソフトのフィルタ処理でもなければ)劇的な速度向上はないと思っていただけに、まったく驚きました。おそるべし6x86!!
 と・こ・ろ・が、なんか急に動向がおかしくなりました。マウスポインタが不安定に付いてきて、ついには完全に停止したのです・・やばい!!僕はとっさに電源を切り、CPUを見てみました。・・見た目には異変はないようです。そこで、少し触ってみると・・あつっ!!・・この熱さは・・以前友人宅のDX4100MHzで味わったような一瞬やけどかとおもうような高熱!やっぱりヒートシンクなしでやるなんて無理があったんです。

悪あがきは裏シンデレラ
 (中略)そうだ、この鉄をヒートシンク代わりに(中略)エジソンもきっと諦めるなと言っています(中略)くっつかない・・アロンアルファ・・あれ、何処いったんだっけ(中略)木工用ボンド木工用ボンド(中略)これじゃだめだ!液状のり液状のり(中略)これじゃだめだ!セロハンテープセロハンテープ!(中略)

諦めは志村けん
 もう、あきらめました。さっそく6x86用のヒートシンククーラーを電話注文し、6x86そのものは無事である事を確認して、復旧作業に入ります。Pentiumに差し替え、電源ON、あっ、画面がバクってる!そうか、133Mhzにしたままだった!(中略)ふう、あれ、ファンが回っていない!慌てて電源を切って、調べてみます。あれ〜ファン壊しちゃったのかなぁ・・。もう、Frieve-Aの瞳にはうっすらと涙が浮かんでいます。僕はファンを手で回してみました・・ものすごい抵抗感。キーキーという音までして、これはもう明らかにしばらく前から回っていなかったという感じ。そういえば最近電源ファンの音一つしかしないと思っていたんですよね・・。幻聴ではなかったのです。しかし、とりあえず6x86が使えなかった上に、クーラーまでこのまま放っておくわけにはいきません。プライドの問題です。僕が中学生だった頃、ミニ四躯に凝っていたときのことを思い出しました。そうだ、食用アブラでも十分潤滑油の役目を果たす!!さっそく台所へ行き、食用油を持ってきて、ほんのすこしファンの真ん中に付けてやりました。するとどうでしょう。まるで水を得た魚であるかのように、ファンは回ったのです。すばらしい。きっと僕はこのためにミニ四躯をやっていたに違いありません。

エンディングはドラゴンボールZ
 というわけで、見事にFrieve-AのパソコンのCPUクーラーは復活を遂げたのです。めでたしめでたし!!