Monthly Archives: July 2007

DSC-T100 vs DSC-W200

以前DSC-T1とDSC-T100の比較記事を書きましたが、あれから間もなくして家内用のカメラだったDSC-T1が壊れてしまったのと、既に買ったT100がなかなか良かったこともあって、今回家内用にDSC-W200を購入しました。
DSC-T100とDSC-W200は発売時期、価格ともに非常に近いですが、T100はデザイン重視、810万画素1/2.5インチCCD、光学5倍ズーム、高精細大型液晶、W200は1210万画素1/1.8インチCCD、光学3倍ズーム、光学ファインダーやマニュアルモードありと、かなり性格的に異なった製品に仕上がっているためどちらにしようか悩んでいる人もいるのではないかと思います。
上記のような事情でたまたまうちには2機種とも手元にありますので、今回はDSC-T100とDSC-W200とで同じ被写体を取り比べてみることにしました。
今回も実際の写真は以下のページに置いています。今回は原寸で見なくてもある程度の差が分かるように、前回よりサムネイルを大きめにしてみました。縦横回転している写真は、フリーソフトであるAZURE automaticで回転させたものです(回転させても画質の劣化がないそうです)。
・DSC-T100 vs DSC-W200 実写サンプル
http://www.frieve.com/~frieve-a/photo/20070708/
まとめてダウンロードはこちらから(zip, 25.3MB)
ダウンロード
今回も例によって「素人」でどの程度の絵が撮れるのかを検証するためオートモード固定で、記録画素数は良く使われると思われる3Mモード、全て手持ちという条件で撮影しています。被写体も室内などあまり明るくないシーンが中心になっています。
見ていただければ分かるとおり、実際に撮れる絵は概してW200の方が良く、精細感、発色、ノイズの少なさなど、あらゆる点でW200の方が上です。今回は3Mピクセルで記録していますが、コンパクトデジカメ&室内という条件でこれだけ3Mピクセルにびっしり情報が詰まったような絵が撮れるのは素直にすごいと思います。
オートモードの動きの感覚はT100とほとんど同じで、私のような素人にはほぼオートモードで大丈夫と言えます。ただ、手振れ補正がついているとはいえ少し暗いとすぐシャッター速度が1/30より遅くなってしまうので、まだまだド素人では手振れ写真を量産してしまうかもしれません(こまめに高感度モードに切り替えることをお勧めします)。
欲を言うと普段よく動く子供の写真を撮ることが多く、色々設定しているうちにシャッターチャンスを逃してしまうことも少なくない身としては、より何も考えずに何もかもオートモードで取れるように、シャッター速度の下限を例えば1/40秒などに設定できるようにするか、そういうモードを備えて欲しいですね。
ズームに関してはT100の方が光学5倍ズームと、ズームのスペックが少し高くなっていますが、T100はズームするとかなり精細感が損なわれますので、絵作りのためでなく単にズームした絵が欲しいだけであればT100の光学5倍ズームで撮るよりも、W200の光学3倍ズーム+スマートズーム(トリミング)で撮るか、後からトリミング、拡大したほうが画質的には有利だと思います。
W200を選ぶ際に最も気になるのではないかと思われる液晶画面ですが、T100のそれと比べるとスペックに現れる画素数やサイズ以上に色の再現性や視野角の差が大きく、プログラムやマニュアルモードでホワイトバランスを決めたり、上下や横からかなりの角度で液晶を覗き込んで構図を決めたい場合などはスペックに不足を感じることがありました。撮った写真を人に見せる時にも、もう少し綺麗に表示できたら…と思うこともあるでしょう。
しかし、正面で構図を決めたり、撮った絵の最低限の確認をする分には(拡大してぶれていないかを見るなど)これでも事足りると思います。同じ写真を撮り比べて液晶で見る分にはT100の方が綺麗に見えますが、パソコンに取り込んだり、テレビに表示するとW200で撮った写真の方がずっと綺麗です。
その他、W200は光学ファインダーや、モードダイヤルもあり、デザイン優先のT100と比較すると操作性も幾分よくなっています。ただ、ポケットから出すと同時に直感的にレンズバリアの操作で起動でき、電源OFF後もさっとポケットにしまえる分、機動性は微妙にT100の方がよさそうです。サイズ、重さ的にはW200の方が微妙に厚く感じる程度で、両方持っていなければ気にならないほどの差です。
こうなるとT100とW200の選択は簡単で、デザインや液晶を重視し、本体の液晶で人に写真を見せたりする用途も考えるならT100、画質を重視し、本体の液晶での鑑賞はほとんど行わず、PCやテレビ、印刷しての鑑賞が主ならW200、ということになるかと思います。
撮り比べて思ったのは、こっちを自分用に買えばよかったかな(^^;ということです。それくらい画質が違います。1210万画素とは言えこれまで廉価モデル扱いだった
Wシリーズのモデルですから、Web上でのサンプルやレビューを見ながらも本当にどの程度の絵が撮れるのかな?という感じでしたが、実際のところかなり良かったというのが正直な感想です。画質的にはかなりお買い得だと思いますよ。

Googleの開発環境に思うこと

あまり新しくもありませんが、Googleの開発環境について書かれているエントリを見つけました。
http://blog.livedoor.jp/heitatta/archives/54439839.html
さすがGoogle、まさにITをフル活用した次世代の社内開発環境です。
近年のオープンソースコミュニティーの開発の速さには目を見張るものがあります。他人の作ったコードを寄せ集め、修正、改良し、新しい付加価値を加えてまたそれを公開する。それをものすごい人数が、ものすごいスピードで当たり前のようにやっていて、日々無数のソフトが改良され、無数の新しいソフト、サービスが生まれ、またそのサービス同士もまたものすごいスピードでマッシュアップされ、そこにまた新しい付加価値が生まれる…。
当然会社での開発とは異なり開発メンバーは固定しておらず、自分のスキルが生かせるのであればどこにでも首を突っ込むことができます。他のメンバーが気に入らなければ、参加をやめるのも、枝分かれして開発するのも自由。
この世界にいる人は、
・母国語を喋るような感覚で超高速コーディングできるのが当たり前
・やはり母国語のように他人のコードを理解し、使いこなすのが当たり前
・思いついたらどうこう考える前に即作るのが当たり前
・やりたいことをやり、つまらなくなったらやめる
・自分の得意なことだけやり、苦手なことは他の得意な人におまかせが当たり前
・わずらわしい開発期間やコスト、人間関係や組織の壁、政治の心配など一切なし
という感じで、開発者から見てまさに理想に近い世界に暮らしている様子。開発に集中したい人間にとってはとても効率が良い仕組みで、生産性が高いのもうなづけます。普通の企業でも2~3番目くらいまでは得意な人を見かけますが、4番目以降はさすがにオープンソースでの開発ならではといったところでしょう。
上のGoogleの記事を見て、Googleというのはこういったネット上で生まれた新世代の開発環境を、社内で実現してしまったのだな、と思いました。
私も周りの同世代と比べてもそれなりにプログラムができるつもりでいましたが、こういった新世代のエンジニアと比較すると
・個人や組織での分担された開発が主で滅多に赤の他人のソースなど見ない
・他人のソースを利用できないので思いついたことを実装するにもそれなりの時間が掛かる
・だから何か面白いアイデアが思いついても作ろうという決心がつくまでも長い
・今与えられている仕事の責任もあり、そう簡単に方向転換できない
・歳をとったのか、こういった新世代についていこうにも全然腰が上がらない
…など、気づかないうちに完全に時代遅れの人間に成り下がっていることを思い知らされます。たまたま今の仕事はプログラムを書くことがメインではないので何とか成り立ってはいますが、30歳にしてこの世界で世代遅れになってしまっていることは恐ろしい現実です。
ソフトウェアやサービスを会社ぐるみで開発しようとしたとき、Googleの開発環境は恐らく今一番効率の良いものの一つだと思います。しかし他の企業がこのやり方をまねようと思っても、これだけ世代が違うとなかなか難しいでしょうね。
大きな組織に一旦根付いてしまった仕組みを変えたり、新しい仕組みを定着させるのは大変なことです。ある程度の規模の既存の企業にこのような仕組みか、さらに上をいく仕組みを取り入れようとすれば、まずは仕組みづくりやその必要性の議論に時間が費やされ、仮にスムーズに導入が決定しても変化についてこれない人などが現れるのは必至。一時的な生産性の低下は避けられず、大きなリスクとなります。
さらに、このあたりの仕組みは当然これからもものすごいスピードで洗練されていくはずで、Googleのやり方ですら古くなる時代もそう遠くはないでしょう。せっかく新しい仕組みを導入しても、その時その仕組みがまだ有効である保障はありません。
このようにめまぐるしく変化する世の中で、我々は一体どのように立ち振る舞っていけばいいのでしょうか。
個人的には、今後100年くらいかけてこのような変化に追従可能なベンチャー企業の独断場になるのではないかと予想します。そしてやがては上に書いたような理想がさらに具現化され、自分のやりたい仕事を好きなだけ行い、自分の仕事が生んだ付加価値分の報酬を受け取れる仕組みが出来ると(blog記事に関しては、アフィリエイトの普及で既にその仕組みが完成しつつあります)、いよいよ会社組織の成り立たない個人の時代になるかもしれません。