My-Home Column

序章 「はじめに」
05年07月29日
駅徒歩圏。
落ち着いた住宅街。
広い庭。
そして、
重厚感漂う家・・・。
そう、家を買った。マイホームだ。
Google で「マイホーム & 購入記」などと検索すれば、膨大な量のマイホーム日記が引っかかる。
誰にとってもマイホームの取得は人生における一大イベントだ。
それらの日記を読むと、「気に入りました」とか「いい感じです」とか、
マイホームへの呆れるような愛と自慢の記録で一杯である。
さて。
私も公開しよう。
愛と自慢の記録を。
ここに初公開!
駅徒歩圏。
落ち着いた住宅街。
広い庭。
そして、
重厚感漂う豪邸・・・。
これが、買ったばかりの夢のマイホーームである!!
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重厚感漂う木製窓枠。
最新型の風呂釜装置。
(ゆっくり点火)
おしゃれで可愛いデザイン。
自然味あふれる壁。
シンプルモダンな便器。
ネタではない。
こんなホームページのネタのために数千万もの買い物ができるほど、私は金持ちではない。
…いや、どんなに金持ちだって、自分のホームページのネタのために数千万の買い物をしたりしない。
仕事柄、普段から現実離れしたプライスタグや外注契約書を目にしているし、そういう金額には
慣れているはずなのだが、いざ自分のコトとなると話しは別だ。死ぬか生きるか、真剣勝負だ。
築37年。この家は、己よりも古い。
自分が結婚する前から、就職する前から、大学に入学する前から、高校に入学する前から、
中学に入学する前から、小学校に入学する前から、幼稚園に入園する前から、・・・そして生まれる前から、既にこの地に建っていた。
一歩足を踏み入れると、お寺の本堂の匂いがする。
金閣寺でも、札幌時計台でも感じることができる、あの独特の匂いだ。
いわば、時の流れの匂いである。
雨戸は当然木製。窓枠も木製。
この家には気密性など存在しない。隙間から外の光を覗くことができる。
気密性を自慢しながら24時間換気を謳っている近頃の家を あざ笑うかのように。
台風の日には、風鈴が鳴るかもしれない。そう、家の中で。
シックハウスなどとは無縁である。流行の珪藻土なんて目じゃない。
珪藻土が古代の珪藻の化石であるなら、この家では、生きている化石の昆虫達に出会える。
過酷な環境である。
過酷な環境である。
縄文人ならまだしも、この近代化社会を生き抜く我々にとって、この環境で生き抜くのは過酷である。
「自然を感じられる」のは嘘ではない。
健康にも良いだろう。
だが、誰が何と言おうと、過酷な環境であることに違いはない。
この過酷な環境と戦いながら、いかにして快適な生活を手に入れていくのか。
…これは、その記録である。

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