Do-Tsubo Column

第8章 「理系の壺」
05年01月24日
小学4〜6年生の4割は「天動説」を信じている。
昨年、そのセンセーショナルなニュースは駆け巡った。
常識を知らずに育つ小学生。日本の科学技術の未来は大丈夫か!?
子供の知識は低下するばかり・・・、授業時間の延長を!・・・という嘆きが
あちらこちらから聞こえてくる。
ちょっと待ってよ。
必死になって「地動説」を教え、沢山の「常識」を覚えさせる。
その結果、理科の成績は上昇する。
・・・しかし、それで本当に科学技術が救われるのだろうか?
「地動」か「天動」かを答えさせる問題は、科学を問うには全く無意味である。
科学とはプロセスそのものであり、結果は単なる知識でしかない。
時にして、知識は新しい発見を阻害する。
このニュースを聞いた時、私は心配になった。
小学生の将来ではない。
・・・平然と「地動説」を「理科」の評価材料として用いている事に対して、である。
そもそも、宇宙という不確定な場において、
位置関係を相対的に捕らえたところで、それは批判されるべきではない。
数学的に考えてみる。
地球を空間の原点に置くと、太陽は地球の周りを回っている。
銀河もウルトラマン星も地球の周りを回っている。
そう考えたところで、それは批判されるべきものではない。
小中学生の皆さん、
「地動」か「天動」かを問う問題は、理科ではありません。
公式を暗記して答えを出すのは、理科ではありません。
そういう問題を出す大人に会ったら、こう聞いてみて下さい。
「どうしてそうなるの?」と。
もしまともに答えられないなら、それは理科が全然できない大人です。
日本の科学技術をダメにするのは、そういう大人たちなのです。
皆さんは、「どうしてそうなるの?」をちょっと考えてみて下さい。
答えが分からなくたって、それが理科なのです。
・・・このホームページを小中学生が読むとは思えないが。
偉そうに理科離れを論評している文系野郎にちょっと腹が立ったので、憂さ晴らしに。

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